●不妊症ってどんなもの?  ●検査と治療方法は?  ●不妊治療の受診ポイント!  ●もしかして不妊?その前に
 脳下垂体のトラブル
排卵障害の原因で一番多いのは、ホルモン異常によるもの。ホルモンの分泌は脳が指令しますが、そこにトラブルがあると情報がうまく伝わらなくなります。
高プロラクチン血症
プロラクチンとは、乳汁を出すためのホルモンのこと。この数値が高くなると、体が妊娠した状態に近くなるため排卵や着床が妨害されます。妊娠していないにも関わらず母乳が出る場合は、この可能性も考えられます。
抗精子抗体
通常、病原菌が体内に侵入しようとすると、それをシャットアウトするための抗体ができます。ところが、精子をシャットアウトしてしまう抗体ができる場合もあり、妊娠を困難にしてしまいます。
子宮頚管炎
子宮頚管は、排卵前になると粘液を分泌し、精子の進入を促します。しかし、細菌やクラミジアなどによる炎症があると、粘液の分泌量も減り、妊娠しにくくなるケースがあります。
子宮筋腫
不妊の原因となりやすいのは、子宮の内側に向かって発生する場合や、子宮が変形するほど大きくなる場合。卵管を圧迫し、精子が卵巣に進入できなくなる場合もあります。
子宮内膜症
子宮内膜と同じ組織が、子宮以外の場所にできる病気。発生場所はさまざまです。子宮内膜は生理時にはがれて月経血として排出されますが、子宮以外の場所にできた内膜は排出されず、徐々に周囲組織と癒着。クラミジアなどによる癒着と比べ、はがれにくいのが特徴です。また、卵巣などに古い出血が溜まる(チョコレート嚢腫)場合もあります。
子宮腺筋症
「子宮内膜症」の一種で、強い生理痛が特徴。子宮の内側にある腺組織が、子宮の筋肉の中に発生します。
子宮奇形
先天的なもので、まれに見うけられます。いくつかの種類があり、必ずしも不妊を招くものではありませんが、子宮内膜の発育が悪くなると妊娠しづらくなります。また、妊娠しても子宮が大きくならない場合は、流産の原因になることがあります。
子宮腔癒着症
何らかの原因で子宮壁に傷がつくと、他の部分と癒着することがあります。着床の妨げになるだけでなく、妊娠しても子宮の伸縮が悪くなり、流産してしまうケースも。中絶や手術の経験がある場合は、要注意です。
卵管の炎症
細菌や淋菌、クラミジアなどにより炎症を起こすと、卵管が癒着して不妊の原因となります。特に、クラミジアはほとんど自覚症状がないので注意が必要です。
卵巣機能低下
何万個もあった原始卵胞が、まったく無くなると閉経を迎えます。ただし、年齢的には若くても、卵巣がうまく機能しない場合は排卵しなくなることがあります。
卵巣嚢腫
卵巣のできもの。卵子を卵管に取り込めない、子宮へ運ぶことができない場合は、不妊の原因となります。卵管や卵巣の周りが癒着した場合も同様です。
多嚢胞卵巣症候群
卵巣の膜が固くなり、その内側に排卵できない未熟な卵が溜まってしまいます。これにより、月経周期の長期化や無月経を招くことも。また、男性ホルモンが増え、毛深くなったり、太ったりすることもあります。
骨盤腹膜炎
細菌やクラミジアによる炎症が、子宮、卵管を経て骨盤腹膜に達すると、下腹腔内に膿が溜まってしまいます。慢性化すると周囲臓器と癒着し、不妊の原因となります。
精子無力症
運動している精子の数が60%未満の場合。元気のない精子では卵子の膜を通過できず、受精には至りません。
乏精子症
精液1・中の精子数が6000万個未満の場合。精子の濃度が低いと受精も起こりにくくなり、自然妊娠は難しくなります。
奇形精子症
精子の奇形率が10%以上の場合。精子の中には、通常10%程度の奇形精子が含まれていますが、この割合が高いと妊娠しづらくなります。ただし、奇形精子があることと奇形児が生まれることは関係ありません。
膿精液症
精液1・中の白血球数が100万個以上の場合。精子が白血球に傷つけられることで、不妊に陥ります。前立腺や精嚢に炎症がある場合に起こることが多いようです。
精液減少症
1回の射精で精液量が2ml未満の場合。精索静脈瘤(精巣から出る静脈に血液が溜まり、陰嚢の表面が隆起する病気)が原因となるケースもあります。
無精子症
精液中に精子がまったくいない場合。精巣で精子が作られていても、精管が詰まっている(狭くなっている)ケースもあります。
インポテンツ
SEX時の勃起障害や射精障害だけでなく、日々の精神的なダメージも不妊の原因に。近年、増加傾向にあります。
●検査と治療方法は?  ●不妊治療の受診ポイント!
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